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特定操縦免許とは
先日、小型船舶操縦士免許の更新時期(5年毎に更新が必要)が近付いてきたので、通常の更新講習を受ける代わりに、特定操縦免許の講習を受けて、免許の更新をしてきました。
特定操縦免許は、よく車の2種免許にたとえられます。小型船舶でお客さんを乗せる遊漁船(釣船)や海上タクシーなどの仕事に就くために必要です。管理人は普通のサラリーマンで、将来も遊漁船や海上タクシーの仕事に就く予定はありませんが、今回同じ講習を受けに来た約25人のうち約半分はそういう仕事で必要だったそうです。パッと見て、20~30代とみられる男女でした。
受講できる人
- 一・二級小型船舶操縦士の免許を持っている人
- 一・二級小型船舶操縦士の試験に合格した人(免許手続き中など)
- 一・二級小型船舶操縦士の免許をこれから取ろうとしている方
私は免許の有効期限が来る前に受講しましたが、免許を取得・更新してから5年を超えて失効してしまった状態では受講できないようです。
なお、以下の方はすでに特定操縦免許が付与されているので、受講は不要です。
- 平成15年3月31日までに小型船舶操縦士免許を取得された方
- 1~6級海技士免状をお持ちの方
取得費用
持っている小型船舶操縦士免許が1級か2級か、受講後の免許交付手続きを自分で行うか、海事代理士にお願いするかで少し変わります。2018年4月22日現在、JEISでの費用は以下の通りです。
- 免許交付手続きを海事代理士にお願いする場合
- 1級:16,400円(うち、申請印紙代2,000円、海事代理士手数料3,140円)
- 2級:16,200円(うち、申請印紙代1,800円、海事代理士手数料3,140円)
- 自分で手続きする場合
- 1級、2級:11,260円
海事代理士にお願いすると3,140円高くかかりますが、自分で交付手続きをするとなると最寄りの運輸局に出向く必要があり、電車賃や時間がかかるので、私は海事士にお願いしました。
資格取得までの手続き
特定操縦免許は座学で、7時間の「小型旅客安全講習」を受けるだけで取得できます。JEIS近畿の場合、受講から免許取得までは以下のような流れになります。
- 講習開催日を確認する(JEISの場合こちらから)
- 電話で希望日に受講できるか確認する
- 開講7日前までに受講申し込みを郵送する
- 45mm×35mmの証明写真2枚と小型船舶操縦士免許のコピーが必要
- 受講後、新しい免許証の交付手続きを自分でするか、海事代理士に依頼するか選択可能(時間がある方は自分で手続きすると費用は少し安いです)
- 講習を受講
- 当日、印鑑(シャチハタ不可)と筆記用具が必要
- 受講証明書をもらって自分で新しい免許証の交付手続きを行うか、海事代理士から新しい免許証が送られてくるのを待つ(私の場合月曜日に受講して、同じ週の土曜日に届いた)
JEIS近畿 大阪会場(南港)
講習会場の場所
私が受講したのはJEIS近畿の大阪会場で、場所は大阪南港です。
- ・一般財団法人日本船舶職員養成協会近畿
・JEIS(ジェイス)近畿
・〒559-0032 大阪府大阪市住之江区南港南2-1-51
・電話番号:06-6612-4936
・FAX:06-6612-6321
建物の前に10台分ぐらいの駐車スペースがあります。私は自動車で行きました。ナビがない場合、中古車のカーチスを目指していけばいいです。会場はカーチスのすぐ北隣です。
昼食事情
講習会場から南へ5分程歩いたところに南港センタービルがあり、そこに喫茶店・レストランとコンビニ(セブンイレブン)があります。私は事前にコンビニで買ったおにぎりを教室の中で食べました。
講習の概要
講習は9:30~17:30(途中お昼休憩あり)なので丸々一日かかります。
内容は、海技大学校の講義で使われる「救命講習用教本」を使った7時間の座学で、私が受講したときは、大型旅客船のフェリーの船長を長年されていて、定年退職された方が講義してくれました。大型船では海難事故(火災、衝突とか)が発生したときにパニックにならないように日頃から訓練してるとか、海に投げ出されたら体力温存に努めるとか…。正直、プレジャーボートではピンとこない内容でしたが、お客さんをパニックにさせないようにするというのは同じですね。
その他
私の場合、新しい免許証の交付日は受講日の3日後でした。その日から5年間有効となります。将来役に立てればいいですね。ちなみに、一人で遊漁船を操縦するためには別に遊漁船業務主任者という資格も必要になります。