電気工事士: 技能試験に必要な工具・VVFストリッパーは必須

第一種・第二種電気工事士の技能試験では、実際に器具に配線を接続したり、配線同士を接続するといった実技が試されますが、この記事では技能試験に必要な工具を紹介します。

Amazon等では、単体の工具以外にも工具セット練習部材のセット工具と練習部材のフルセットなどが販売されているので、自分の手持ちの工具や練習量に合わせてそういうセットを購入するのも時間節約になりますので、このページの後半で紹介します。

私が用意した工具

私は以下の工具を用意し受験しました。

必須の工具たち

使わないかもしれない工具たち(私は別のもので代用した)

私は工具をセットで購入したので以下の工具も手元にあり、試験会場にも持っていきましたが、実際の試験では他の工具や方法で代用できたので、結果的になくてもいいものでした。予想外のトラブルが発生したときには必要になるかもしれません。作業に使うかどうか、使い方を一通り練習するかどうか各自で判断してください。

  • スケール(30cmぐらいの長さが測れるメジャー、定規)
    • VVFケーブルをカットする際、厳密な長さは求められないので、ケーブルをグーで握っておよそのサイズを測ってカットしました。例えばグーで握ると10cm、グーで親指を立てると15cmなど。自分の手で大まかに測るとメジャーやスケールに沿わせてで測るよりも早いです。
    • ランプレセプタクルのねじに巻き付けるのの字をつくるとき、心線の絶縁被膜をむく長さは、ホーザンP-958のスケールを使いました(1.2cmぐらいだったかな)。
    • スイッチや引掛けローゼットなどは器具についているストリップゲージを利用するので、スケールの出番はありませんでした。
  • ペンチ
    • VVFストリッパーがあれば、のの字曲げもケーブルカットもできるので出番はありませんでした。
  • 電工ナイフ(ただし、第一種電気工事士試験では必須
    • ケーブル外装や心線の絶縁被膜をむくのはVVFストリッパーでできるので出番はありませんでした。
    • 第一種電気工事士試験を受けるなら、KIP線の被膜をむくのに必須です。
    • カッターナイフは怪我をする人が多いようで、使わないように受験案内に書かれています。
  • ウォーターポンププライヤー
    • アウトレットボックスに金属管やPF管を接続するときのロックナットを締めるのに使いますが、私は手でキュッと締めたので、出番はありませんでした。

スケール、ペンチ、電工ナイフ、ウォーターポンププライヤーは用意しといた方が無難ですが、必ずしも高性能ものや新しいものが必要なのではありません。

個別に揃えるのが面倒だ、という方は、工具セットの購入をおすすめします。

  • ホーザン『DK-28』,『DK-29』,『DK-26』,『DK-17』

電気工事士技能試験の指定工具

電気工事士技能試験で必要な工具として、例えば「平成30年度第二種電気工事士試験」の受験案内の「7. 受験上の注意事項」には、

技能試験では、電動工具以外の全ての工具を使用することができます。
なお、下記の指定工具は最低限必要と考えられますので、受験者は必ず持参してください。
[指定工具] ペンチ、ドライバ(プラス、マイナス)、ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤ及びリングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)

と記載されています。

指定工具はメーカーや型番が指定されているわけではありませんので、電動工具以外であればどんなものでも構いません。使い慣れたペンチやドライバーがあればそれを使えばいいです。

ただ、もしVVF用のワイヤーストリッパー(VVFストリッパーやVAストリッパーとも呼ばれる)を持っていない方は用意した方がいいでしょう。このワイヤーストリッパーがあるとかなり作業時間を短縮できるので超おすすめです。

超おすすめというかほぼ必須のVVFストリッパー

技能試験は短時間でいろいろな作業をしなければいけません。その中でも、配線を切断、外装(シース)の剥ぎ取り、絶縁皮膜の剥ぎ取りは繰り返し何度も行う必要があります。

こういった作業をやったことない人におススメなのが「VVFストリッパー」「VAストリッパー」と呼ばれるワイヤーストリッパーです。主要なメーカーはホーザンとMCCがあります。

ワイヤーストリッパー

電気工事士試験で使われるVVFのワイヤーストリッパーには、以下の2種類があります。

  • ワンアクションで外装と芯線の被覆を同時に剥くことができるタイプ
    • [長所] ケーブルの心線を出すのが短時間
    • [短所] ケーブルを指定の長さに切断するとかのの字曲げはできない
  • 外装と芯線の皮膜を別々に剥くツーアクションのタイプ
    • [長所] スケール、ケーブル切断、ケーブル外装や心線の被覆をむく、といった複数の作業に対応
    • [短所] 特に無し

前者は、ケーブルの切断やのの字曲げができないので、私は後者のツーアクションのタイプをおすすめします。具体的には『HOZAN(ホーザン) VVFストリッパー P-958』か『MCC VA線ストリッパ (エコ) VS-4A』です。

前者には『ホーザンP-929』や『MVA-4A』があり、工具を購入する余裕がある方はP-958と併用しても構いません。

『ホーザンVVFストリッパーP-958』と『MCC VA線ストリッパ(エコ) VS-4A』

HOZAN(ホーザン) VVFストリッパー P-958』や『『MCC VA線ストリッパ (エコ) VS-4A』は以下のような機能がついた工具で、これらを使うと作業時間を短縮できます。

  • VVFケーブルカッター(VVFケーブルの切断)
  • VVFケーブル外装(シース)の剥ぎ取り(VVF 1.6mm×2芯, 1.6mm×3芯, 2.0mm×2芯, 2.0mm×3芯)
  • 心線の絶縁皮膜の剥ぎ取り(3芯同時にむくことが可能)
  • のの字曲げプライヤー(ランプレセプタクルのネジ止めに必要)
  • スケール3種類(2~12cmの1cm刻み, 10~20mmの1mm刻み, 10~20cmの5cm刻み)

ホーザンにはP-956やP-957といった過去の機種もありますが、それでも十分です。以前の機種はP-958に比べてスケールの種類が少ないとか、対応する外装の種類が少ないですが、これらはなくてもペンチとナイフで作業するよりはとても早く作業できますので、友人・知人が持っていれば借りるといいでしょう。

VS-4SはP-958とほぼ同じ機能を持っていますが、販売価格はVS-4Sの方が少し安いようです。

昔はワイヤーストリッパーは使用禁止だったらしく、その当時は電工ナイフとペンチで作業してたそうです。これをナイフとペンチでやるとなると、工具の持ち替えは時間のロスになるので、持ち替える回数を少なくするために、同じ作業をできるだけ連続して行う必要があります。

リングスリーブ用圧着工具

リングスリーブ用圧着工具はJIS適合品が必要で、柄が黄色のもので、かつ、圧着したときの刻印がはっきりわかるものを使用しないと欠陥になります。試しに圧着して「○」「小」「中」の刻印がはっきりわかるか確認しましょう。

リングスリーブの種類としては「大」もありますが、電気工事士試験では出題されないようです(将来出題されるかもしれません)。おそらく「大」を圧着する機会は、よっぽどのことがない限りないと思いますので、「中」までの圧着工具で十分です。

「大は小を兼ねる」ですが「大」に対応した圧着工具は重いしかさばります。必要になってから購入してもいいと思います。あと、手が小さな方は「中」までの圧着工具の方が作業しやすいようです。

プラスドライバー

  • [主な用途]
    • ランプレセプタクルや端子台のネジを回す
  • [サイズ]
    • 先端サイズは#2(No.2)です。
    • 柄の長さは極端に短くなければ、5cmでも10cmでも構いません。

マイナスドライバー

  • [主な用途]
    • 連用枠への連用器具の取り付けの際、連用枠の隙間に先端を差し込んでひねる(こじる)
    • コンセント・スイッチ・引掛けローゼットなどの配線を外すために配線解除用の穴に差し込で押す
  • [サイズ]
    • 先端の幅5.5mm以上あるものがおすすめです。
    • 柄の長さは極端に短くなければ、5cmでも10cmでも構いません。

ペンチ

  • [主な用途]
    • ケーブルの切断
    • のの字曲げ
  • [サイズ]
    • 全長20cmぐらいのものが扱いやすいと思われます

電気工事士試験ように作られた、『HOZAN(ホーザン) VVFストリッパー P-958』のようなケーブルを加工しやすい電工ストリッパーがあれば、ペンチは使わなくて済みます。

スケール

  • [主な用途]
    • ケーブルの長さの確認
  • [サイズ]
    • おそらく30cmぐらいまで、余裕をみて50cmぐらいまで測れるメジャーや布尺などなんでも構いません。

私はメジャーは一切使わず、ケーブルをグーで握って大まかな長さを測り、切断していました。

ウォーターポンププライヤ

  • [主な用途]
    • 金属管やPF管のロックナットの締め付け
  • [サイズ]
    • 全長20cmぐらいのものが使いやすいと思います

練習用部材

工具だけでは練習できません。VVFケーブルなどの配線と、コンセントや連用枠などの器具がセットになったものが通販で購入できます。第一種用と第二種用とで内容が異なるので、購入する際は気を付けてください。

セットに含まれているものはたいていホームセンターで購入できますが、端子台は売っていないかもしれません。そういう場合は、大阪・日本橋の共立電子・シリコンハウスなどで購入できます。

まずは部材セットを購入し、部品(主に配線)が足りなくなったらホームセンターで購入すればよいです。

その他

通販で購入する場合は以下のリンクからどうぞ

工具+練習部材セット

練習部材

3回分

2回分

1回分

工具セット

工具セットにはワイヤーストリッパとしてP-958だけのものや、P-958とP-929の両方が含まれるもの、配線等を抑えるホルダーがついたものなど、たくさんのバリエーションがあるので、セット内容をよく確認して購入しましょう。

工具

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