電気工事士:技能試験の練習のポイント

基本作業のコツ、勘所、欠陥を覚えましょう

平成29年度(2017年度)の第一種・第二種電気工事士の技能試験の欠陥の判断基準が変わりました。詳しくは電気技術者試験センターの解説ページに書かれていますが、欠陥が一つでもあるとアウトで不合格となります。平成28年度までは

  • 「電気的に致命的な欠陥および施工上の重大な欠陥は一つ以上で不合格
  • 施工上の軽微な欠陥は3つ以上で不合格

となっており、重大な欠陥がなく、軽微な欠陥も2つまでなら合格できていました。つまり、H29年度からは技能試験の合格基準が厳しくなっています。

技能試験の参考書には、基本作業のやり方やコツが紹介されていますが、同時に欠陥のことも解説されています。どういう施工をすると欠陥になるのかをきっちり理解してください。

基本作業とは絶縁被膜の剥き方、リングスリーブや差込コネクタを使った電線の接続等、いろいろな単位作業のことです。

気を付けるべき欠陥については「電気工事士: 技能試験で気をつけるべき欠陥」とはに詳しく書いています。電気技術者試験センターから出されている資料と合わせて確認してください。

工具について『電気工事士: 技能試験に必要な工具・VVFストリッパーは必須』もご覧ください。VVFストリッパーは試験直前に品薄になることもあるので、早目に購入しましょう。

ランプレセプタクルの施工

ランプレセプタクルの場合、以下の点を意識して作業してください。

  • ケーブルをランプレセプタクルの台座にあるケーブル引込口の穴に通す
  • ケーブルのシースは台座に隠れる(ケーブル引込口からシース先端が見える程度)まで残す
  • 白線(接地側電線)は受け金具のねじ側、黒線(非接地側電線)はもう一方のねじに
  • 銅線が適切な長さで、ねじに時計回りの方向に巻く
  • 手でケーブルを引っ張ってもはずれないようにねじをしめる

銅線は長すぎて余るのも駄目ですし、足りないのも駄目です。参考書に書かれている写真と同じ見た目に仕上げように練習して下さい。失敗談として、あわてたばかりにケーブルを台座の穴に通さず、台座の上から結線して欠陥になることもよくあるようです。

ランプレセプタクルはほとんどの公表問題に出てきます。ごくまれにランプレセプタクルの代わりに露出コンセントが使われる公表問題がありますが、工具に慣れる意味も含めて、最初に基本作業の練習にもってこいの基本作業です。

電線の擦り傷は気にしなくてよい

よくワイヤーストリッパって被膜をむいたときに銅線に付く擦り傷を心配される方がいらっしゃいますが、普通に使ってつく傷なんて減点の対象になりません。明らかに銅線が半分まで切り込まれているとか、被覆から銅線が十分でていないとかでない限り大丈夫です。試験官は試験が終わったらすぐその会場で作品をみるのですが、細かいところまで見てる時間なんてありません。


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