ボート免許:人命救助を2回失敗しても合格できた、実技の独学

独学で1級小型船舶操縦士免許の実技試験を一発合格

独学でボート免許(小型船舶操縦士)を取ろうとする人にとって実技試験はやっぱり難関。私の場合、人命救助を2回とも失敗しましたが、なんとか一発で合格しました。他が完璧だったって?いえいえ、他にも以下のミスがありました。

  • 人命救助を2回とも失敗(ブイを引き上げられず)
  • 実技試験開始時の運航前点検を忘れた(同じグループの3人全員が忘れた)
  • 前進と言われたのにスロットルレバーを後進にいれた
  • 方位測定で目盛りを読めなかったのであてずっぽう(近眼と老眼で腕を伸ばすと目盛りが読めない)
  • 着岸で微速前進のところ、もう少しレバーを押し込んで試験官に戻された

でも、無事に合格しました。独学でどのような実技試験対策をしたのか紹介します。

失敗を振り返って書いた「独学でボート免許:実技試験の人命救助を成功させるコツ」や「独学でボート免許:実技試験の蛇行(連続旋回)を成功させるコツ」もご覧ください。

独学の実技試験対策

私が行った実技試験対策はつぎのようなものです。

  • 早目に実技試験会場に行き、前のグループの試験の様子を見学する
  • DVDでイメージトレーニング
  • 試験艇に同乗した人のしぐさを参考にする(ただし鵜呑みにしてはいけない)
  • 元気よく発生して安全確認
  • ロープワークは1週間前から練習

以下で詳しく見ていきましょう。

大阪千船実技試験場

私が受験したのは大阪千船実技試験場です。ここへの行き方は「ボート免許:大阪千船実技試験場への行き方」を参考にしてください。

下の写真を撮影した日(H29年10月下旬)は天気が悪く、水面にはたくさんのゴミが浮いていました。ちょうど1週間前に台風21号が来たので、その影響だと思います。試験の前の暖気運転を兼ねて水面のゴミを除去してたんでしょうか、スクリューを動かしていました。私が受験したH25年には船外機艇もありましたが、H29年10月時点ではないようです。

試験艇2

試験艇は2隻あり、1隻に1グループ2~3人ずつ乗って試験を行います。受験者数が多く、試験の順番が後の方だと、前のグループが終わるまで待つことになります。自分の試験が終わったらすぐに帰宅しても構いません。

大阪千船実技試験場の場合、ロープワークや離岸、着岸の試験は写真の桟橋で行うので、自分のグループの順番が回ってくるまで、人が受験している様子を少し離れたところから見えます。しかし、操縦に関する試験は、係留場所から神崎川を5~10分程さかのぼったところでするので、S字旋回や人命救助の様子は見れません。

操縦に関してはDVDを見てイメージトレーニング

スクールに入ると先生が操縦方法や人命救助などのコツを教えてくれると思いますが、独学の場合、ボートを持っている知人がいない限り船を操縦する機会はなく、DVD教材を何度も見るしかありません。操縦に関してはひたすらイメージトレーニングです。

また、方位測定用のコンパスや救命胴衣も実技試験のときに初めて触りましたが、DVDで扱い方を確認すればなんとかなりました。ちなみに私が購入したDVD教材は「今から取るボート免許 2017-2018(DVD付き): KAZIムック」の当時の年度のものです。

試験項目によって受験生の順序が変わる

実技試験は2~3人ずつグループになり、試験艇に乗ります。先頭のグループでなければ、前のグループの試験の様子をよく観察しましょう。3人グループの場合、試験項目によって順番が入れ替わるので、他人の様子を参考にできることもあればできないこともあります。

例えば、最初の試験項目がAさん→Bさん→Cさんだったら、次の試験項目はBさん→Cさん→Aさん、その次はCさん→Aさん→Bさん、というように、公平になるよう考慮されているようです。

ただ、気を付けないといけないのは、人が間違った操作をしてたらマネしてはいけません。「えっ、それはDVDと違う」と思ったら、きっちり自分のイメージトレーニング通りに操作するようにしましょう。

忘れてはいけない運航前点検

試験当日、私を含め、同じ艇に乗った3人ともみごとに忘れました。といいますのも、試験会場特有の事情がありました。

漁港出入り口

大阪千船実技試験場の試験艇が係留されている漁港は、周辺は川幅が狭いので試験をすることができません。写真右上が漁港の出入り口で、操縦の試験はここから右側に進み、漁港より5~10分程上流に移動したやや広いところで行われます。そこまでは試験官が操縦します。

試験開始前に、受験生3人が交代でスロットルレバーのニュートラルから前進・後進にギアが入る位置を確認したり、ハンドルを操作して、舵の効き具合を確かめます。それから試験開始です。

最初の受験生が、試験艇の周囲の確認やスクリューをのぞき込んだりせず、いきなりエンジンをかけました。なんせ、そこまで試験官が操縦してきたのだからと、うっかり忘れたようです。一人目が忘れたものだから、2人目、3人目(私)も自然と運航前点検をしませんでした。

一通り試験が終わってから、試験官が総評を話してくれたのですが、そのとき「みなさん運航前点検をしませんでした。減点です」と言われたのでした。まぁ結果としては合格できたので致命的なミスではなかったのですが、みなさんはこういうことがないように気をつけましょう。

大きな発声で前後左右の指さし安全確認

実技試験では試験官が「〇〇してくだい」と指示を出しますが、何をするにしても

  • 試験官の指示を大きな声で復唱(〇〇します)
  • 前後左右の安全確認(顔を前後左右に大きく動かして、指さし&「前後左右よし」と発声)
  • 操作が終わったことの報告(〇〇終わりました)

と大きな声で言う必要があります。海上では風が吹いたり並みの音で聞こえにくい場合があるので、日ごろから大きな声を出す練習をしましょう。

普段から車で発声練習

前後左右の安全確認ができていないと、いくら操縦が上手にできても試験に通らないと聞いたことがあります。しかし、鉄道の駅員さんでもない限り、安全確認を指さし確認しながら「前後よし、左右よし」という機会はまずありません。そこで、少しでも練習になるように、車の運転中に首を振り「前後左右よし」と実際に声を出しながら走ってました。

スロットルレバー操作の注意点

実技試験も独学(DVDでイメージトレーニング)する場合、操作方法を間違えたりわからなかったりします。スロットルレバーの操作について、私なりの注意点は以下の2点です。

  • 前進と後進を間違えないようにする
  • 暖気運転はクラッチを切ってレバーを倒す
  • 滑走状態になる回転数を確認

自動車のATシフトレバーと勘違い(前進のつもりが後進に)

試験艇のスロットルレバーは、

  • 前(中立位置から上または奥)に動かすと前進
  • 後ろ(中立位置から下または手前)に動かすと後進

になります。普段車を運転する人は、レバーをPから手前に引くので、それと同じ動作をすると「後進」になってしまいます。レバーを操作するときは気をつけてください。

暖気運転

暖気運転は、エンジンの回転を上げてエンジンを温めることです。スロットルレバーを単純に前に倒すとギアが前進に入ってしまいますが、レバーの回転軸の部分を抑えながら前に倒すとクラッチを切ることができ、ギアはニュートラルのままでエンジンの回転だけが上がります。あとは、試験官の指示通りの回転数になるよう、レバーの位置を調整してください。

滑走状態になる回転数

確か2,500回転以上だったと思いますが、確かメーター付近に書かれていたはず。S字走行は十分回転数を上げて行います。

ロープワークは1週間前から毎日練習

もやい結び、巻き結び、クリート結び、いかり結びなどが出るのですが、しばらく練習しないでいると忘れます。また、私の場合、ボートのハンドルに対して巻き結びをするように言われました。普段、立っている棒に対して結んでいたのですが、いわば水平な棒に対して結ぶのに慣れていなかったので少し戸惑いました。

クリート結びは、クリートと同じ形状のものがあればそれで練習できますが、私の場合は片手を鉄砲の形(昔のチョキ?)の形状にし、クリートに見立てて練習しました。ロープはできるだけ本物に近い太さのもので練習した方が扱いに慣れやすいです。

大阪千船実技試験場の待合室(プレハブ)に練習用のクリートがあったと思いますので、自信がない方は早目に行って練習しましょう。

操船の注意点

人命救助は2回失敗してもあきらめないで

人命救助はボートを要救助者に見立てたブイにどれぐらい近寄ってからギアをニュートラルに戻すのかとか、風の吹き方によって左舷と右舷のどちらから救助するのか変わってくるようです。そこも含めてイメージトレーニングです。

私は徐行でブイ近づいたのですが、試験艇がブイにぶつからないように少し離れたところでギアをニュートラルにし、ボートフックを取りに行きました。その間に風に流されてボートフックがボートに届かず。2回目も同じでした。

このとき思ったのは、徐行でボートにぶつかるぐらい近づいてからニュートラルに戻したらよかったと感じました。また、風上からブイに近づけば、流されてもボートフックは届いたでしょう。

失敗を振り返って書いた「独学でボート免許:実技試験の人命救助を成功させるコツ」もご覧ください。

蛇行(連続旋回、S字走行)

S字走行は、3つのブイを縫うように走行します。このとき、ブイから十分距離を取って大回りで走行してください。S字走行の前に変針操作があるので、そのときにどれぐらい舵を切ったらどれぐらい針路が変わるか感覚がわかると思います。

自動車の実技試験のS字走行は、狭いS字通路を脱輪しないようにゆっくりと走ったと思いますが、ボートの場合脱輪はありませんし、ブイとブイの間も十分広いので、スタートする前にコース取りを決めるといいでしょう。スタートする前の前後左右の安全確認は忘れずに。

独学でボート免許:実技試験の蛇行(連続旋回)を成功させるコツ」もご覧ください。

その他

(↑のムック本は2019年度以降のものは発行されていないっぽい)

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